矯正治療でなぜ抜歯が必要なの?
みなさん、こんにちは!立川やまのうち矯正歯科です。
矯正治療をおこなう際、歯並びの状態によっては抜歯が必要となる場合があります。
今回は矯正治療でなぜ抜歯が必要なのか、その詳しい理由についてお話ししていきたいと思います。
歯が並ぶスペースが足りない
矯正治療で抜歯が必要になるのは、歯をきれいに並べるためのスペースが足らないケースです。
もっとわかりやすく例えると、26人しか座れない長イスに28人もの人が無理やり座っているような状態です。
この場合、28人の人が『個々の歯』、長イスが『歯が並ぶスペース(歯列弓)』にあたると考えてください。
イスの長さに合わせて人に無理なく座ってもらうためには、イスをもっと長くするか、あるいは誰かに席を譲ってもらうかのどちらかが必要です。
しかし大人の場合は基本的にイスの長さ(アゴの大きさ)を変えることはできないため、残念ながら座りきれない人(歯)には席を譲ってもらうほかありません。
以上が矯正治療で抜歯が必要な理由となりますが、歯並びによっては歯を抜かずに治療ができるケースもあります。
まずは自分の歯並びではどのケースに当てはまるのか、担当医に相談してみましょう。
子ども矯正では抜歯を回避できるケースも
大人の場合はイスの長さ(アゴの大きさ)を変えられませんが、まだ成長途中の子どもの場合はそれが可能になります。
矯正治療というと「装置をつけて歯を動かす」というイメージが強くありますが、実は子どもの矯正のメインはアゴの大きさや形をコントロールする治療です。
永久歯が生えるスペースに合わせてアゴの大きさを調整してあげることで、歯を抜かずに歯並びを整えられるようになります。
このような治療は成長期の子どもだけにおこなえるため、歯並びはできるだけ早い時期に治療したほうが、身体的・経済的負担が少ないといえるでしょう。
まとめ
「健康な歯はできるだけ残したい」という思いは私たち歯科医も同じです。
しかし同時に、歯並びや噛み合わせを正しく整えることは、生涯を通じて自分の歯を使いつづけるためにとても重要であると考えています。
治療についてご不明な点などございましたら、お気軽に当院までご相談ください。